あの頃…

□大食い対決
1ページ/2ページ

高校生の頃の話し…







僕が高校生の頃、同級生の間で、大食い対決が流行っていた。




当時の僕らは食欲旺盛で、

朝、ご飯2合

2時間目の終わりに早弁

昼に食堂でラーメン定食

下校帰りにお好み焼き

家帰ってから夕食



とにかく、いつもお腹が減ってたのを憶えている。





僕らが通っていた高校の近くに『麺竜』という、ラーメン屋があった。




このラーメン屋、とにかく馬鹿みたいに量が多く、めちゃくちゃ安い。




ラーメンは普通盛で麺が2.5玉入っていて、500円。
大盛りを頼むと、5玉入って、800円だった。




さすがに仲間うちで、大盛りを食べた者はいなかった。




ある日、みんなで大盛りにチャレンジしようという話しになった。





メンバーは、野球部の僕と林田、剣道部の葛城、そして今回の主人公、相撲部の石嶺、通称『リバース石嶺』である。





麺竜に入った僕らは、迷わずラーメン大盛りを4つ頼んだ。





しばらくして、ラーメン大盛りが運ばれてきた。





『…( ̄◇ ̄*)』




デカイ




異様なデカさのどんぶりは、まるでパラボラアンテナ位の大きさだ。





用意ドンで、一斉に食べ始めたが、3玉を越えたあたりから、みんな箸が止まる…1人を除いて。





僕らのエース、リバース石嶺は途中、止まる事なく15分程で完食した。





その後、わんこそばの大食いや、CoCo壱番屋の1300gカレーなど、色々挑戦したが、リバース石嶺を敗る者は誰1人いなかった。









話しはかわり、僕らの地域では、毎年夏に祭りがある。




結構人が集まる祭りで毎年市長や、議員さんもくる。



今年の祭りのメインイベントは、TVチャンピオンの影響で大食い対決に決まった。




その知らせは、僕らの耳にも入り、もちろんリバース石嶺が参加する事になった。









大会当日、餅の大食いチャンピオンやら、焼き鳥大食いチャンピオンなど、微妙な参加者に混じり、僕らの代表、リバース石嶺もそこにいた。




リバース石嶺は、朝から大会の為に何も口にしてなかった。




大会予選がはじまった。





1回戦はシュークリーム大食い対決。




リバース石嶺は相手を一蹴する。





二回戦、たこ焼き大食い対決。




ここも大差をつけ圧勝。




3回戦、アメリカンドッグ大食い対決。




ここを乗りきれば、決勝戦。




ここでリバース石嶺にアクシデントが起こった…











続く…
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ