あの頃…
□大食い対決
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高校生の頃の話し…
僕が高校生の頃、同級生の間で、大食い対決が流行っていた。
当時の僕らは食欲旺盛で、
朝、ご飯2合
2時間目の終わりに早弁
昼に食堂でラーメン定食
下校帰りにお好み焼き
家帰ってから夕食
とにかく、いつもお腹が減ってたのを憶えている。
僕らが通っていた高校の近くに『麺竜』という、ラーメン屋があった。
このラーメン屋、とにかく馬鹿みたいに量が多く、めちゃくちゃ安い。
ラーメンは普通盛で麺が2.5玉入っていて、500円。
大盛りを頼むと、5玉入って、800円だった。
さすがに仲間うちで、大盛りを食べた者はいなかった。
ある日、みんなで大盛りにチャレンジしようという話しになった。
メンバーは、野球部の僕と林田、剣道部の葛城、そして今回の主人公、相撲部の石嶺、通称『リバース石嶺』である。
麺竜に入った僕らは、迷わずラーメン大盛りを4つ頼んだ。
しばらくして、ラーメン大盛りが運ばれてきた。
『…( ̄◇ ̄*)』
デカイ
異様なデカさのどんぶりは、まるでパラボラアンテナ位の大きさだ。
用意ドンで、一斉に食べ始めたが、3玉を越えたあたりから、みんな箸が止まる…1人を除いて。
僕らのエース、リバース石嶺は途中、止まる事なく15分程で完食した。
その後、わんこそばの大食いや、CoCo壱番屋の1300gカレーなど、色々挑戦したが、リバース石嶺を敗る者は誰1人いなかった。
話しはかわり、僕らの地域では、毎年夏に祭りがある。
結構人が集まる祭りで毎年市長や、議員さんもくる。
今年の祭りのメインイベントは、TVチャンピオンの影響で大食い対決に決まった。
その知らせは、僕らの耳にも入り、もちろんリバース石嶺が参加する事になった。
大会当日、餅の大食いチャンピオンやら、焼き鳥大食いチャンピオンなど、微妙な参加者に混じり、僕らの代表、リバース石嶺もそこにいた。
リバース石嶺は、朝から大会の為に何も口にしてなかった。
大会予選がはじまった。
1回戦はシュークリーム大食い対決。
リバース石嶺は相手を一蹴する。
二回戦、たこ焼き大食い対決。
ここも大差をつけ圧勝。
3回戦、アメリカンドッグ大食い対決。
ここを乗りきれば、決勝戦。
ここでリバース石嶺にアクシデントが起こった…
続く…