【新】闇の黒蝶
□part1
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それは突然の出来事だった。
18歳、高校三年生。
いつものように学校に向かっていたあたしは、いたって普通の平凡な一日を過ごしていた。
友達関係もうまくいってるし、勉強もそこそこできてる。
けっして悪い環境にいるわけじゃない、んだけど。
なんでかいつもつまらなくて、退屈だった。
こんな毎日から抜け出したい。
なにか刺激のある毎日を送りたいって思っても現実にはピーターパンがいるわけではなく、ましてあたしはティンカーベルでもないのだ。
だから帰り道、猫を助けて代わりに死んだとしてもべつになにも感じなかった。
ああ、べつにいいやって。
あたしのぶんまで猫が生きていければいいんだって。
そう、思ってたのに。
なんでこうなった?
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