闇の黒蝶

□抱っこ
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イルミは暗殺者だ。


それも、かの有名なゾルディック家の長男。




そんな男に、レイは恋してしまったのである。





先程は突然すぎて婚約の話は承諾できなかったが、次責められたらおそらく拒否できないだろう。


だがゾルディック家の嫁になるとしたらまた暗殺行をしなくてはいけなくなる。




あまり暗殺が好きではないレイは少しためらった。




だけど――――――








あの時折見せる微笑や、可愛いしぐさ。


レイに見せる優しい暖かさが、レイの心を大きく動かしていた。






彼の事は好きだ。

それも、婚約しても良いぐらいに。





だけど、暗殺をしたいと思う事は出来ない。

自分は彼のように好んで暗殺をすることは出来ない。




否、彼も暗殺が本当に好きかどうかは分からないけど。



だけど、それでもたくさんの依頼をこなして暗殺行ナンバー1の頂点をほしいままにしている彼は少なくとも強い。





肉体でも、精神的な面でも、だ。






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