闇の黒蝶
□一次試験A
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一方トンパは焦っていた。
まさかあんな事を言われるなんて思いもよらなかったんだろう。
皆が顔を紅くさせている中、彼一人だけ顔が真っ青だった。
どうすればいいんだ!?
コイツ、もしかして分かっていってるのか!?
いや、こんな小娘が見破られるわけないし…。
くっそ!!
俺としたことがこんな小娘に焦らされてるなんて!!
トンパはレイに分からないように歯をかみしめた。
一方レイはつまらなそうにトンパwp見つめていた。
(俯いて何も言わない…つまんないの)
「ハァ…。ねぇトンパさん、あたしそろそろいくね」
レイは黙って俯いているトンパに痺れを切らしたのか、面白くなさそうにつぶやいた。
「新人いじめはほどほどにしないと、いつか自滅するよ」
最後にそういうのを忘れずに、レイはそこから立ち去った。