闇の黒蝶
□三次試験
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話によるとどうやら時間内にこの塔から下に降りなきゃいけないらしい。
さきほど変なまっちょが壁をつたって下りようとしたが、気持ち悪い怪鶏に襲われ、気の毒だが……まぁそういうことになってしまった。
イコール、壁をつたって下に降りるのは無理という事になる。
念を使えば楽勝なのだが…だめだ。そんなことしたらますますみんなに怪しまれる。
それに、ハンター試験が終わったら、裏ハンター試験がある。つまり今念のことを知ったらだめなのだ。
しょうがないか……めんどくさいけど、探すしかないもんね。
え―――と、確か原作では扉があったよね。足音の違いで分かるはずなんだけど…。
「イルミ、隠し扉見つけた?」
「カタカタ…あったよ……」
「ホント!?」
どうやらイルミはもう見つけていたらしい。
足でコツコツと床を叩いている。
「でも、一つの扉に一人しか入れないみたいなんだ」
「ふーん、(そういえばそうだっけ)」
「どうする?俺は行くけど。」
イルミが首をコテンってして訪ねてくる。
…うん、あえてつっこまないよ…もう。
ははは、素顔でやってほしかった(泣)
まぁそれはおいといて。
「どうするってあたしもついてくよ」
「何言ってるの、レイ。一人しか入れないって言ったじゃん」
「うん…でも、密着しながら同時に入れば平気でしょ」
「…………それもそうだね」