闇の黒蝶
□三次試験A
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「何、ここ。全然難しくないじゃん」
今までレイたちは、たくさんの「運命の道」を通ってきたが、何一つ難しいものはなく、無傷で進んでいた。
道はすべて右。
何も試練がない時がきっと正解なのだろうが、じゃあ試練があった時は?
死ぬほどのものでもないと思った。ってか簡単すぎて逆に笑えてきたほどだった。
多少念使いが出てきたものの、勝てない相手じゃない。
イルミが放った鋲ですぐに死んじゃったもん。
「はぁ…。」
だんだん飽きてきた。
早く終わらせたい。
「イルミぃ〜、次の道は何〜?」
「次は最後の道だって。」
「最後っ?」
一気にテンションが上がる。
だって最後でしょ?
やっとこれでこんなつまらない試練が終わるよー。
「なんか書いてある。」
そこにはなんかの文字と、二つの扉があった。