□嫁修業@
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「キルアが!?」



そっか…あのあとキルアは一度家に帰って独房に入るんだっけ?

それをゴンたちが迎えにきて連れていくんだった…。


あれ…でも試験終了からもう一ヶ月は経ってる。
なんでキルアは今まで家にいなかったんだろ?


漫画だと、確かあのあとすぐ帰ってきて独房に入れさせられたはずだったんだけど。




もしかして…あたしがこの世界にきたから変わってしまった?




「ねぇイルミ」



「ん?」



「この一ヶ月間キルアはどこに行ってたの?」



「知らない。適当に人殺してたんじゃない?絶対キルは帰ってくるから別に気にしてなかったけど」



「そっか…」



やっぱりちがう。

少しづつだけど、未来が変わってきてる。



そういえば…


「ゴンたちが来るってことは…」

レオリオも。



試験のときのことを思い出して胸がいたくなる。

友達だと思ってた人にいわれたキツイ一言。嫌悪の目。


それらはレイの胸に深く突き刺さった。




そんなレイの心情を察したのかイルミは軽くため息をつくとレイを抱きしめる。



「?」



そして頭に手をのっけてなでた。



「心配することはないよ。
あんなやつ、気にすることないし。
なんかあったら俺が殺してあげる。」


そう言ってさらに強く抱きしめる。


イルミの優しさが伝わっときて、胸がじんわりした。



「ありがとう…イルミ」



イルミとだったら怖くないよ。




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