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□嫁修業B
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「イ、イルミ…。」
「レイ、おそいんだけど。
時間とっくにすぎてる」
イルミの声が気のせいかいつもより低い。
まとっているオーラも黒くて、全身で怒りを表しているみたいだった。
「ごめんなさい…。
でも「言い訳はいいよ」…っ!」
レイの言葉を遮って言う。
その声に怯えるレイ。
どうしよう…イルミすごく怒ってる。
あたしが時間を忘れてたから?
修行におくれちゃったから?
「ごめんなさい…」
「いやだ。お仕置きだね」
そう言ってイルミはレイをかつぐと、すごい速さで部屋をでた。
「レイちゃん…」
その様子を心配そうに見ていたミルキ。
小さくレイの名前をつぶやいた。
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