SP

□8ー1・5
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「わりぃ。でもトゥイークに怪我させたくなったんだよ」


涙目なトゥイークをぎゅっと抱きしめ申し訳なさそうに呟いてトゥイークの顔をみる。

「アッ!けっ…ケガってどういうことなの?」

怪我と言う単語に敏感に反応して不安そうに俺を見つめてくる

「実はあの日武器で遊んでたから下手したら大怪我する所だったんだよ。つーか実際一人死にかけた」


「えっ…?」

「ケニーが投げた手裏剣がバターズの目に刺さって、バターズが死にかけた」

「ひぃっ!めっ…目に手裏剣だなんて…もっ…もしクレイグがボクを誘ってくれてたらボクの目に手裏剣が刺さってたのかも知れない…ひぃいっそんなの耐えられないよっ!」

自分の眼球に手裏剣が刺さる事を想像したのかふるふると体を震わせ髪を引っ張り出す。有りもしない事を考えて怯えるのがこいつの悪い癖だよな。かわいいから許すけど。

それにいじられ役で酷い目に遭うバターズだったから目に手裏剣がぶっ刺さるなんて有り得ない事が起こるわけであってトゥイークの場合はせいぜい頬を掠るくらいだろ。
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