SP

□初めてのチュウ
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なんかトゥイークが泣きそうになってから凄いオーラが近づいてる気がするけど僕の気のせいだよね。いや気のせいだ絶対。


「おいてめぇ何トゥイーク泣かしてんだよ?」

うわぁ…気のせいだと思いたかったのに!僕の期待も虚しく後ろをみたら嫌な予感的中だよ。
僕の前にはトゥイークの恋人であるクレイグが無表情ででも明らかに機嫌の悪そうなオーラを出して立っている。本当面倒なやつが来ちゃったなあ。

「っく…カイルが…クレイグの事根暗でキザで変態でナルシストでも好きだから僕から取るって…」

「DUDE!何勝手に付け加えて話をややこしくしてるんだよ!それに僕は好きな人いるからクレイグみたいな性悪で薄毛でリーマンみたいな2:8な髪型してる俺様野郎なんか要らないよ!」


僕の暴言にクレイグの眉が一瞬動いたけどすぐ何時ものように無表情になった

「性悪で薄毛で悪かったな。でもお前のゲロ吐き性悪優等生よかマシですが?」

「なっなんでそこでスタンがっ!!」

あれ僕スタンと付き合ってるなんて誰にもいってないのにっ!
「…おまえ達がゲイっぽい行動ばっかりしてるから周りから見てモロバレなんですけど」

「アッ!二人が内緒にしてるっぽいのにそんなにはっきりゲイっぽいとか言ったらカイル達に失礼だよっ!」

いやいやどっちかって言うとトゥイークの方が酷い事言ってる気がするんですが!悪気がない分だけトゥイークの方がたちが悪いよ。てかゲイっぽいのはクレイグ達の方だろ!

「お前の方がいい方酷くねぇか?」


「アッ!僕そんな酷い事言ってないよ」
「…んな事はどうでもいいけどよ…そういえばおまえとスタンってどこまで進んだんだよ?」


「なっなんでいきなりそんな事を」

「…話の流れ的には全然おかしくねぇだろ」

どうしよう。まだキスもしてないだなんて言ったらクレイグの奴バカにしそう
でももしかしたらトゥイークは相談に乗ってくれるかも知れないし…ここは話して見ようかな。

「……スタンは…いい雰囲気になってキスしようとすると吐く…」

「プッ…ご愁傷様」
ムカつく!クレイグマジでムカつく!プッてなんだよプッって!

僕はこの時ほどクレイグを殺したいと思ったことはなかった。


「笑ったらカイルが可哀想だよっ…キスしようとしたら吐かれるとかもの凄く辛そうなのにっ…」

流石トゥイーク!僕の気持ちを良くわかってる。横の凸とは大違いだ。
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