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□俺は初めてアイツを無視した
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ムカつく。
すっげえムカつく。
今日は面倒くさいパーク見学に加え昨日トゥイークの行動を思いだして俺のイライラはMAX状態だ。
だいたいなんで見て回る時に手なんか繋がなきゃいけねぇんだよ。
ゲイじゃあるまいし。
あー面倒くせえ…早くレッドレーサー見たいぜ。
「アッ!あのクレイグおはようっ…」
トゥイークが俺に声をかけてきた。しかも何時もみたいに嬉しそうに俺に駆け寄って。普段は可愛いって思う行動も俺の心理状況じゃ鬱陶しい事この上ねぇ。
昨日の事を思い出してイライラしていた俺は挨拶せずにただ無言でトゥイークを見た。
トゥイークの奴まさか無言で冷たい視線を送られると思わなかったみたいでビクッって体震わせてて、何て切り出したら言いかわからなくてめちゃくちゃ挙動不審になってる。
「…アッ!あの…クレイグ今日もいい天気だね」
「そうだな」
「あっあのさ一緒にパークまわるって昨日約束したよねっ…?」
「そうだったか?」
俺の素っ気ない一言にトゥイークの目が涙で潤む。泣きそうなのを必死にこらえながらそれでもまだ俺と話そうとする
「アッ!ごめんなさい…約束したつもりでいた…それでね…今日僕といっしょ…」
「おいケニーさっさといくぜ」
トゥイークがいい終わる前に近くで面倒くさそうにしてるケニーを手掴んだ。