稲妻11
□無邪気に話すお前の笑顔が俺の太陽
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昔から、あいつの前では素直になれなかった・・・・
「でな!ヒートがさ!・・・・
チームがカオスになってガゼルと一緒にいる時間は極端に増えた。
だけど、話題はいつもチームのことばかり。
ガゼルはもっと違うことを話したいことは薄々俺も気づいていた。
でも・・・ガゼルとどんな話をすればいいのか俺は正直わからない。
ガゼルといるとなんだかそわそわして落ち着かない。
いざ、ガゼルと何か話そうとするといつもチームの話になっちまう。
他の奴等と話しててもこんなことはない。
ガゼルにだけだ・・・。
(あー・・・なんでなんだろう・・・)
ずっと前にこのことをグランに相談したことがあった。
グランは『それは恋だ』なんていってからかっていた。
それだけは絶対無いって俺は思っていた。
(・・・ん?やけにガゼルの奴静かだな?)
そう思って、ふとガゼルの方に目をやるとガゼルは大粒の涙をこぼしていた。
「!!!ガゼル!?どうしたんだよ!?」
俺の呼びかけに反応したガゼルはゆっくりと顔を上げた。
「/////!!!ガゼル・・・どこか痛いのか?」
涙ぐんだガゼルをみて俺は耳まで赤くなっていた。
(なんでこんなに赤くなってんだよ!俺は!!!)
何度か声をかけてみたもののガゼルは一向に泣き止まない
(えーっと・・・こういうときはどうすんだっけ???えっと確か・・・!!!そうだ!)
チュッ
俺は、ガゼルの目に優しくキスをしてやった。
(確かこうすれば痛いのが飛んでいくって前グランが言ってたきが・・・・)
ガゼルをみると泣き止んではいたものの顔を真っ赤にして下を向いていた。
思い返せば俺は、すげー恥ずかしいことをガゼルにやったんだな・・・。
「っ/////!」
そう思ったとたん急に恥ずかしくなった。
「・・・あっ!・・・・わるい・・・今のはその・・・忘れてくれ////!」
その後ヒートたちが来るまで俺たちの間には長い沈黙があった・・・・