稲妻11

□シャンプー
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「ヒート様!」

喜び混じりの愛しい人の声が聞こえる…

「あっ、バーン」

俺が返事をしてやると愛しい人…バーンは俺のほうへ走ってきた。

「ヒート様もうミーティングは終わったのか?」
「まぁね」
「お疲れ様!」

バーンはそう言って俺にドリンクを渡してくれた。

「あっ、ああ!ありがとう」

バーンは俺がドリンクを飲んでる姿をただじっと見ていた…

「なぁ、バーン?」
「何だ?」
「俺とお前は幼馴染だぞ?その・…だな…さすがにヒート様はやめてくれないか?」
「しょうがね―だろ?だってヒート様がキャプテンで俺がお前のチームメイトなんだから」

そう、俺はキャプテンバーンは―――

「はぁ、昔みたいに『しげちゃん』とは呼んでくれないのか〜」
「なっ!/////」

『しげちゃん』とは昔の俺の呼び名だ。
厚石茂人だからしげちゃん…
昔はバーンにそう呼ばれていた。

「そんな昔の話忘れたよ!あーもう、今日のヒート様変!おかしい!!!」
「そうかもっ」
「あー!なんで笑うんだよ!!!ヒート様の馬鹿っ!おたんこなす!!!!」

その言葉と春の香りを残してバーンは俺のわきを走り去っていった・…


シャンプー

(あーすれ違ったときのあの匂い・…バーンのヤツシャンプー替えたのかな?)
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