小説 復活

□腕の中の大空
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お前が死んだと聞いた時、オレはとても後悔した。

何故あいつの傍から離れた、何故あいつの心を知らずにイタリアに行ったのだと、何度も自分を責めた。

ヴァリアーとの話し合いが終わったのと同時に、10年前の世界からあいつ等が来たと、骸から連絡をもらった。

オレは心の中で、驚きを隠せなかったと同時に、またあいつをこの手で触れられるのだと思った。





腕の中の大空





10年後のお兄さんが、傷だらけのクロームを抱えてアジトに戻って来た。

そして、5日後に、ボンゴレの全勢力が、ミルフィオーレに総攻撃を仕掛ける作戦を告げられた。
守護者は全員揃って、後はオレ、獄寺君、山本の3人が、修業を完成させれば大丈夫だ。





その夜、修業を終えて、夕飯を食べ終えた後、お兄さんがやって来て、真面目な顔してこう言った。


「沢田、風呂に入って、寝巻きに着替えた後、オレの部屋に来てくれ」

「……………はい?」


何ですか、その細かい内容は?と思ったのは言うまでもない。

なんでですか?と聞こうと思ったけど、お兄さんの目を見て止めた。その目はとても真剣で、そしてどこか寂しそうな感じだったから。

オレは了承の返事をし、お兄さんは待ってるぞと言って、オレの頭を撫でてから部屋に戻った。




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