小説 復活
□山本 誕生日☆☆☆
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一年に一度の大切な日
自分に出来るプレゼントを、貴方に‥‥‥‥
山本 誕生日☆☆☆
「う〜ん、どこにあるんだろう?」
とある雑貨屋で、ツナはあるものを探していた。
今日は4月23日の土曜日。
明日は、ツナの彼氏・山本の誕生日なのだ。
プレゼントを用意しようと、朝10時からあちこちのお店を回っていた。
「はぁ…、ここにも無いか」
店の中を全部見たが、目的の物はどこにも無かったようだ。
外に出て、次の店に向かった。
着いた所は手芸屋。店に入り、目的の物を探し回る。
「あっ!!あった!?」
目的の物を見つけ、嬉しそうに会計に行った。
〜翌日〜
お昼頃、山本の家に行ったツナ。暖簾を通ろうとした時だった。
「ワンワンッ!!」
「わあっ!?」
突然犬の鳴き声がして、上に何かが乗っかった。
「え?な、なに?って、ひゃっ!!」
「ハッ、ハッ、ハッ」
ペロペロと、頬を舐めて、甘えるように擦り寄って来た。
「ちょ、ちょっと待っ「こら次郎!!何やってんだ!?」ふえ?」
この声は?、と思って声の方を見た時、見覚えのある人物が駆け寄って来た。
「お、おじさん!」
「おお、ツナちゃんじゃねぇか。
ほら、次郎。ツナちゃんが困ってるだろ」
山本の父であり竹寿司の店主・剛であった。
どうやらツナの上に乗っかってきたのは、山本の相棒・次郎だった。
ちょうど散歩から帰ってきたところだったようだ。
「悪ぃなあツナちゃん。次郎が突然乗っかってきて」
「いえ、オレなら大丈夫です。次郎のことも慣れてますし」
立ち上がりながら、次郎の頭を撫でてそう言った。
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