小説 復活
□不足
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白蘭と真6弔花との決戦まで、あとわずか。
だが一人だけ、修業に身が入っていないのがいた。
「う゛ぉぉぉぉい、クソガキィ!! やる気あるのかテメェ!!」
森の中で近所迷惑とも思う大音量の声。
ヴァリアーのスクアーロが怒鳴っていた。誰に怒鳴っているというと、彼の目の前でしゃがみ込んで項垂れている山本だった。
「だってよぉー、オレ全然補給してねぇんだよぉー」
「何を補給してねぇんだぁぁ!!いつもお前が飲んでるヤツかぁっ!!」
牛乳のことだと思ったスクアーロ。
しかし、山本の出した答えは違った。
「ツナの補給だよぉ〜〜! こっち来てから一回しかヤッてねぇんだよぉ!?」
「・・・・・・・・・・・・ッ!?」
少しだけ呆然し、そして気付いた。山本が何を言っているのかを。
「テメェ゙ェェェ、んなことやってるヒマはないだろうがぁーーーーーーっ!!!」
「だってさぁー、メローネ基地から全然してねぇし、ツナが一番疲れてたから小僧に止められてたし、挙げ句にスクアーロが来てオレをボコボコに殴って此処に連れて来られて、二日間修業してやっとボンゴレ匣開匣してさぁー、小次郎と次郎と仲良く出来たけどよぉー。
でも、・・・・・・やっっぱツナ補給しねぇと全然身が入らねぇーーーーーーっ!!!?」
「・・・・・・・・・・・・・」
スクアーロは、もう何を言っても無駄だと、心の中で思った。
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