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主に会話文や短文など。ヤマやオチは行方不明。ジャンルがバラバラですので苦手ジャンルにご注意を。

名前変換が出来ないので分かりやすくするため、主人公のセリフには「」の色分けをします。
主人公は連載ヒロインだったり違ったり。





◆バチ官(ロベルト) 

※羽ヒロイン



膝の上で眠る彼女は少女と女性との間にいながら、普段の素直さから未だにあどけなさを残す。広い場所でも膝を折って胎児のように眠るその寝顔には特にそれが顕著で、眠る姿は幼くすら見えた。
背中に生えた真白の羽は静かな寝息と共に緩やかに上下し、甘えるように僕の腰の辺りを包んでいる。時折ふるふると震える睫毛と羽は、何か夢でも見ている故だろうか。僕という人間を1ミクロンだって疑わない無垢な信頼がくすぐったい。
午後の日差しが降り注ぎ、傍らには優しい温もり。心も体も、切ないまでに温かい。



ある日突然僕の目の前に降り立った羽を持つ少女。天使ではないと常々彼女は言っていたが、僕にはどうしても彼女が 天が僕に使わしてくれた存在に感じて仕方ない。
頬をそっと指の背で撫でると、もぐもぐと口が動き柔らかく笑みを浮かべる。

その姿に自分の唇も笑みを深めるのを自覚し、手を止めていた本の続きへと目を滑らせた。




何て事ない日常の一コマにも幸せを感じるロベルト。だけどそれが幸せだと理解する程はそんな日常に慣れていない感じで。次はヒロインからみたロベルトも書きたい。

2013/08/26(Mon) 22:58

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