LONG DREAM-Shine-

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パニール「カノンノは…、海からの声を「親の声」かもしれないと、…そうですか。
私以外の誰にも、その話はしないのに…」


チャットから、パニールの元気がないようだ。
と聞いたので、ロアと私はパニールに会いに来た。

そして、こんな話になった。


パニール「きっとあなた達を…、本当のディセンダーだと思って口にしたのでしょうね。」


確かに私はディセンダーだ。
テレジアの。
ロアは、たぶん、この世界の…グラニデのディセンダー。


パニール「………。
カノンノと私の故郷は、
無くなったんです。

シブースト村…、それが私とカノンノの故郷。
人間とナツナッツ族が共存する、小さな小さな村でした。」


パニールが昔の話を始めたので、
私とロアは、黙ってパニールを見た。


パニール「カノンノのご両親は、立派なお医者様でした。
村に病人ありと聞けば、いつでも飛んで夫婦で面倒を見ておられました。

私どもナツナッツ族の者も何の見返りもなく診ていただきました。

いつもお忙しく、私は生まれたばかりのカノンノの育児をお手伝いしておりましたの。
おしめを替えたり、ミルクを飲ませたり…」





  *  *  *



パニールの昔話、

故郷シブースト村の過去を聞いた。

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