LONG DREAM-Shine-

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「見て見てパニール!
今日もグラニデの世界樹がよく見えるよ!!」

「あら、本当ねぇ。」

「ほら、ロアも!!」

「うん、見てるよ。」



グラニデという世界に存在する不思議な船の甲板。


少年少女と不思議な生き物がグラニデの中央に存在する巨大な樹…世界樹を見る。



そんな晴れて陽気な日。









カツン…
 カツン…



「?」

「あれ?あの人、お客さんかな?」

「あらあら、じゃぁ私は、チャットさんに伝えてきますね?」



見知らぬ人影を拒むわけではなく、




「あの、こんにちわ!」


少女ー…カノンノが挨拶する。
少年ー…ロアも会釈する。


「こんにちわ。
これは船、というの?
ここでギルドをしていると聞いたのだけど。」


人影…もとい、カノンノやロアたちとあまり変わらない年代の女。


「あ、はい!」

「そう。
じゃぁ、ここの偉い人は?」



女がカノンノに尋ねたとき。


「貴女が、お客さんですか?」



甲板に背の小さい子供が出てきた。


「ボクはチャット。
この船、バンエルティア号の船長です。」

「私は神無。
捜し人がいるの。
だから、ここのギルドに入れてもらえない?」

「ギルドに…ですか?」

「そう。
前にギルドに入っていた事があるから足手まといにはならないはず。」

「そうですか?」


だがチャットは迷っているようだった。


「チャット、ギルドに入ってもらったらどう?」

「ロアさん?」

「僕らの中で、一番強いと思うんだ。」

「…分かりました。ロアさんがそう言うのなら。

神無さんも、今日から僕の子分です。
いいですね?」

「ありがとう。」



これで女…神無は子供だらけのギルドに入る事になった。




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