LONG DREAM-Shine-

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ジーニアスたちが仲間になった日から、バンエルティア号の改造が行われた。


「私は何をしたらいいかしら?」

リフィル「貴方たちは今まで通り依頼を受けてくれていて構わないわ。
船の整備で依頼が受けられないなんて、ふざけた話になってしまったら困るもの。」

「分かった。
じゃ、依頼受けてくるわ。」



なんて言って、依頼をもって甲板に行くと、カノンノが本を読んでいた。


「カノンノ、何を読んでいるの?」

カノンノ「あ、神無。
これ?あ、うん…。
これは、ほら。
ディセンダーのお話の本だよ。」

「あぁ、カノンノが好きな本だったわね。」

カノンノ「うん。
まだ字が読めない頃、パニールが毎日読んでくれてたの。
ホント、読まない日は無いくらい。
読むと元気が出るの、とても。

ディセンダーは、ただいつも正しいと思った事をやるの。
そしていつの間にか世界を守る大きな存在になるのよ。」

「そうね…」


自分のテレジアでの行動を思い出す。


カノンノ「憧れなんだ。
そんな風に生きられたらいいなって。
海から聞こえる声も、私にとっては幻でも何でもない。
本当に聞こえるんだもの。
だから、自分が正しいと思った事を信じる。
絶対、私を呼ぶ声に会うの。
声の主が、本当にお父さんや、お母さんだったらいいな…」


哀しそうな顔をするカノンノ。


「声のことについては何も言えないけれど。
カノンノはディセンダーだ憧れなんだよね?」

カノンノ「うん。」

「誰でも、ディセンダーみたいになれるわ。
正しいと思った事を、人に喜ばれることをしていくの。
失敗しても諦めてはダメ。
恐れてはいけない。

強く望みなさい、カノンノ。
あなたも、ディセンダーのように生きれるように。」


自分がディセンダーであることを隠して。


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