Book・Title
□二人乗り
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・・二人乗り・・
「ねえー、ゾロー」
「あんだ」
「確かにわたしは二人乗りしてみたい、って言ったけど」
「おう」
「これ、なんか違う」
「なんでだ」
「……………エアロバイクに二人乗りしてもつまんない」
「あ?」
「ゾロの部屋から見える景色をずっと見てるだけだし。エアロバイクは一人しか座れないからゾロはずっと立ち漕ぎだし、漕ぎっぱなしだし。………違うの」
「……悪ぃ、気が付かなくて。いつもおれ一人だから。……………遅くなったな、漕ぐの変わるぜ?」
「…………」
「どうした?漕ぎてぇだろ?ほら」
神様、ゾロは所謂天然なのでしょうか?
わたしは、いつか外を走る普通の自転車にゾロと普通に二人乗りできる日かくるのでしょうか?
あーめん。