Book・Title
□やきもち
1ページ/1ページ
・・やきもち・・
「何だかもやもやするから言うわ。……わたしさっき、やきもちやいたの。ゾロの友達に」
「あ?あいつに焼き餅、焼いたのか?」
「……うん」
「そんなんしてどうすんだ。誰も喜びゃしねえだろ」
「…ごめんなさい」
「……いや、まぁ。疲れてんだろ」
「うん……」
「今後からは別のもん焼けよ。焼き餅じゃなく」
「……?」
「肉とか魚とか色々あんだろ。焼いた焼き餅はおれが食うから心配すんな」
「……」
嫉妬は詰まらない。
ゾロは面白い。
けれど、わたしでもさすがに餅の二度焼きはしない。
(ヒロインの言う"やきもち"は嫉妬のこと。ゾロの言う"焼き餅"は字の如く。わかり難くてごめんなさい)