短編

□気持ちよくしてやるよ
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「・・・っん」
「テイト逃げんな」

 フラウの声が直接耳に当たる。
 今の体勢を考えれば仕方のないことだが、耳はテイトの弱い所なので出来れば勘弁して欲しい。

「・・・・・」
「息はしろよ?いくら怖くても呼吸を忘れたら死ぬぞ?」
「・・・ふっ・・ん・・・」

 フラウの手が優しく動く。
 必死な様子のテイトに思わず笑ってしまうが、今はその吐息が耳に入って来てテイトは困る。
 こしょぐったい気持ちでいっぱいだが、フラウにやんわりと押さえつけられていてはどうすることも出来ない。
 フラウの手の動きに悶えながらも、奥まで暴かれる感覚にテイトの瞳に涙が滲む。

「ここ、綺麗だな。風呂入ったときキチンとここも洗ってるようだな」

 奥まで差し込むと、震えるテイトを気遣いながら、優しく、慎重に、壁面を削るように小刻みに動かしていく。

「・・・んあっ・・・」

 何度経験しても馴れない。
 フラウは上手な方だと思うが、自分の身体が何時まで経っても怖がるから、フラウは殊更優しくしてくれる。
 しばらく耐えていると、やっと中から抜いてくれてフラウの手が離れて行く。
 漸く解放された、とテイトは身体の力を抜いたが、フラウはテイトを見下ろしながら、『まだだ』と頭を引き寄せた。

「まだ最後まで終わってないぜ?」
「うう゛・・・頼むから優しくしろよ・・・?」
「さっきの優しかっただろ?・・・さぁ、気持ち良くしてやるから







―――――反対の耳出せ」


フラウは手先が器用なので耳掃除も得意なのです。


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あとがき
勘違いした人は煩悩にまみれた腐った林檎。
一応紗夢はエロ書けないと宣言しておきます。

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