銀魂

□ヌクモリ
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―あの日奴は
 自分の上着を俺の肩に引っ掛けると、
 何も言わず 
 どこかへ消えてしまった・・・―

―俺はただ一人で 待ち続けた。

 強い日差しの中も
 風や雨の中でも
 雪が降り積もる中でも・・・

 奴を、
 奴の帰りを待っていた・・・―

―だが、アイツは
 戻ってくることはなかった。

 一生・・・

 俺の肩にかかった上着からは
 懐かしい タバコの匂いがした・・・―

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