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□誰かさんの逆トリップ
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「うんうん…ふふっ…あ､そっか…へー､そういう言い方もあるんだね…え？…ああそういう意味か」
私がぶつぶつ呟きながら耳にイヤホン付けて読んでいる本は､
『ハリー･ポッターと賢者の石』
イギリス英語版だ｡
ちなみに日本語版は全部読んだ｡
で､ハマった｡
特に闇陣営とスリザリンに｡
手の届く所に､ヴォルデモート卿の杖のレプリカを常備しているくらい｡
耳のイヤホンから流れてくるのは音楽では無く､イギリス英語でこの本を朗読する声｡
この人素敵だ｡
ちなみにこのＣＤは誕生日プレゼントだった｡
頼んで無いのに｡
これ聞いて読んで勉強しろぼふってか？
…あれ？今なんか後方に落ちてきた音がしたような？
耳に聞こえる朗読を区切りのいいところで切り､後ろを振り返る｡
「…え？」
そこで私は硬直してしまった｡
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