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□記念日
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これ可愛いー!
でも、シンプルなのでペアルックもいいなぁ


そんなことを思いつつナルトの買い物が終わるのを待っていた。



今日は、何を隠そう私の誕生日。
ナルトからデートに誘われて、サクラに自慢しちゃうくらい、嬉しかったんだから。
まぁ、何処にいるのかは分からないあの子達がいなければもっと良いけどね…


『あの子達』に気がついたのはナルトで、
「おはよう、ナルト。待たせちゃった?」
挨拶をして、会話をしながら歩き始めたら、
「サクラちゃんとヒナタ……後を付いてくる」
ナルトが二人の名前を言い出し、いきなり何だ?と思っているのが分かったらしく、苦笑しながら小声で教えてくれた。

(なんで?…もしかして自慢しちゃったから?)
にしても、サクラの奴、ヒナタも巻き込んだのね。

付き合いだして分かったことだが、ナルトは誰よりも気配を読むのが上手い。
『どうして上手くなったのか』は最悪だけど。

どうして、ついてきてるんだろう?とナルトが言っているが、私には心当たりがあって…
「えっと…そのぉ…」
しどろもどろになってしまう。
「なんとなく分かったからいいってば。それよりイノ、何処か行きたいところある?」
自慢しました。なんて気恥ずかしくて困っていると、何も聞かないでいてくれて、ホッとした。
「別に、絶対行きたいってところはないけど…」
「じゃあさ、アクセサリー売っている店に行きたいんだけど、何処かないってば?」


そんな会話の元、着いたのがこの店。
なかなか良い物が置いてあるし、ここの主人は別の里から定期的に売りに来ている人だから、ナルトを邪険に扱わないはず。
前にナルトに頼み込んで入った店では、店の人の反応があんまりだったから、気をつけている。



「お待たせ」
店においてある商品を見ているうちに用事は終わらせてきたらしい。
「そんなに待ってないわ、それより何買ったのよ」
「秘密…後で、分かるから」
普段、人前では見られない綺麗な笑顔で言われて顔が赤くなる。
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