Lucky☆Prince

□003★偵察の君
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練習試合もそうだが


やはり他校同士の試合の後は偵察が多いみたいだ。



今日は練習試合から1週間もたってるのに


相変わらずの偵察の多さだった。



それにしても…


こうしてみれば


我ながら、氷帝って強かったんだなあ。

って思う。



部長をつとめる景吾の幼なじみでありながら


私はテニスに興味がまったくなかった。



けれど…



あのみかんくん…ちがった


千石さんの試合を見てから


少し興味を持つようになった。



まあ、ちょっとしか見れてないんだけどね。




ただ、マネージャーをしているが


練習風景を見てても楽しくはない。




あの時、テニスに見とれたのは



たまたまで、試合形式で気分が向いたからか、



それとも



あそこにいたのが、彼だったからか…。





あれからテニスに関したことをみるたび


あの人を思い出してしまう。





私一体どうしちゃったんだろう?



悪い気はしないけどねっ




いつもどおり私は広い3面あるコートの


レギュラー側のベンチで



練習風景を見ていた。




マネージャーはすごくたくさんいるし、


部員もレギュラー準レギュラー抜いても

100人以上はいるので


やることは基本ないのだ。




景吾も見ているだけでいいと言ってくれてるし、


ただ、帰るのは駄目らしい。



最後まで見続けることが重要なんだとか


言っていた。






ずっと練習を見るのも飽きたので


ここ最近は偵察の人たちの観察をしている。




あ、あのひとこないだも来てたなあー。



ん?あのひと変な頭っ!



くすくすと笑っていると

後ろから突然誰かに声をかけられた。





「一人で何笑ってるの〜?シャバドゥビさん。」
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