雨あがり 虹のよかん
□Three
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chapter3
「俺とお前の再会(であい)」
【蓮見家】
昨日で短すぎる春休みが終わった
そしてそんな最終日の昨日。
帰ってきたのだ、晴が。
全くもって中途半端なのか、いい時に帰ってきたのかわからないが、とりあえずそんなことはどうでもいいや。
アイツが帰ってきたことに変わりはない
そんなことを考えながら麗は、カーテンの隙間から入ってきた日光のまぶしさで目を覚ました。
…もう朝か
考え事をしたせいかあまり寝た気はしない
ただ身体は気だるい
それは晴のせいかと聞かれたら一概にそれだけではないのだけどと麗は思った。
麗 「…学校めんどくせー」
そう口にだすと更に面倒だと麗は実感した。
休み明けの学校ほど面倒なものはないと思う。新学期なんて特に面倒だ。
そんなことを思いながら麗はもう一度寝ようと再び目を閉じた。
そんな時
ドタバタドタバタッ ずるっ!!
豪快に階段を上ってくる音に麗は不快感を感じる。
明らかに最後のほう転んだような音はあえて無視して。
その音の主を想像すると嫌な予感がした