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□箱詰め事件くる!!
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IN 並盛
ズルズル…ズルズル…
ミゾレ『この前もうまくいってよかった。うん。でも、まさかあそこで氷雨が来るなんて思わなかったけど』
まぁあれも面白かったからいいや。などと独り言を呟きながら、またしても怪しげなモノを引きずり歩いているミゾレ
ミゾレ『次のターゲットは〜っと。ふぅ、やっと着いた。やっぱり遠いな氷雨の家は』
到着した場所は山の奥のそのまた奥にひっそりと建っている大きな屋敷
そう、忍者屋敷ともいえるこの屋敷に住んでいる住人氷雨と
何故か時々氷雨の屋敷に訪れているという神出鬼没の風紀委員長雲雀恭弥が今回のターゲットなのである
ミゾレ『よしっ、これが成功すれば今回の悪戯は大成功だ。頑張らなければ』
一人で気合を入れ球の形をした箱についた紐を持ち箱を引きずりながら入り口まで足を運び
ピーンポーン
氷雨『どちらさまですか?』
インターフォン越しに聞こえる氷雨の声
ミゾレ『僕だよ、僕』
氷雨『…新手の詐欺師さんですか?』
ミゾレ『!?違うよオレオレ詐欺の仲間みたいにしないでよ!僕ミゾレだから』
氷雨『ふふふ、分かってますよ今鍵を開けますね』
ガチャガチャ…ガコン…ドーン…ガラガラ
氷雨『お久しぶりです氷雨。さぁあがってください(微笑み)』
ミゾレ『うん、久しぶり。おじゃましま〜す』
屋敷にあげられ少し廊下を歩き和室に到着
氷雨『お茶を用意しますね。すこし待っていてくださいね』
ミゾレ『ありがt『お茶どうぞ^^』っえ?早くね?』
氷雨『そんなことよりミゾレ、今日はどうしたんですか?そんな大きな球なんか引きずって』
ミゾレ『僕の質問…無視なんだ。まぁいいけど。これはねぇ、氷雨へのプレゼントなんだ』
氷雨『プレゼント…ですか?』
ミゾレ『うん。氷雨にはいろいろお世話になってるから』
氷雨『改めて言われると照れますね』
ふふふっと微笑みながらお茶を一口啜り話を続ける氷雨
氷雨『で、いったいこれはどういうプレゼントなんですか?』
ミゾレ『これは〜…』
立ち上がり箱に近づくミゾレそして箱を2つに開いた
ミゾレ『これはね〜球型の箱なんだけど開くとこんな風に中がクッションに覆われてて
入って箱を閉めれば静かな空間になる箱なんだ。』
氷雨『なるほど…。』
ミゾレ『反応薄いな…。これに入ってたら流石にあの風紀委員にもばれないでしょ?こんな所に人間が入ってるなんて考えないだろうし』
氷雨『素晴らしい箱ですね!!大切に使わせてもらいますね!!』
かかった!!っと心の中でガッツポーズを決めるミゾレ
あとは氷雨を箱の中へ誘い込むだけである
ミゾレ『じゃぁさっそく使ってみてよ。寝心地悪かったら改良しなきゃいけないからさ』
氷雨『そうですね。では早速失礼しますね』
そういいながら箱に入っていく
ミゾレ『…どう?』
氷雨『えぇ。とても居心地がいいです…なんだか眠くなってきました』
ミゾレ『そっかよかった。じゃぁ僕そろそろ帰るからそのまま眠りなよ。球は閉じとくからさ』
氷雨『…そう…ですか。では…おやすみなさぃ…』
すぅ…すぅ…
ガチャン
氷雨が眠りについたことを確認した後球を閉じて
ズルズル
氷雨の入った球を転がさず引きずりながら
ミゾレ『おじゃましました〜。…してやったり。』
ガラガラ…ガシャン
氷雨の家を後にした
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