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そして間もなくして、不破が帰ってきた。
久々知、竹谷、尾浜の三人を連れて…。
「どうせなら、みんなとも一緒に居たいじゃない?」
不破はにっこりと笑った。
鉢屋も、ふっと笑みを溢す。
「これじゃあ、杯が足りないな…。取ってくる。待ってろ」
今度は鉢屋が立ち上がり、部屋を出た。
程なくして、杯三つを手に戻ってくる。
「何だ何だ?」
状況が掴めず回りをきょろきょろする竹谷。
久々知や尾浜もこれから何が起こるのか予期できていなかった。
そんな彼等に、不破と鉢屋が丁寧に説明する。
「成る程、そういうことか!」
「へえ、三郎にしては良いこと考えたね」
「おつまみは豆腐が良い…」
それぞれがばらばらな発言をする。
「よし、乾杯するぞ」
鉢屋が杯を持って立ち上がると、他の四人も同じく立ち上がる。
「俺達の永遠に乾杯!」
「「「「乾杯!!」」」」
―――大好きな人と、楽しい時を永遠に。
fin.