舞い、奏でる
□練習試合
1ページ/8ページ
―――王陵高校 (おうりょうこうこう)
土曜日 AM8:20
練習試合のため、誠凛高校バスケ部は王陵高校に来ていた。
日向 「おい、全員いるかー?」
キャプテンの日向の声に、火神が声をあげる。
火神 「あの、…黒子…いねぇ、ですよ」
たどたどしい敬語が彼の特徴だ。
リコ 「ったく…。またか」
監督であるリコが思わずため息を吐く。
以前にも、黒子は遅れたことがあるのだ。
――5分後…
黒子 「…すみません。遅れました」
リコ 「逆エビの刑ね」
にっこりと黒い笑みをたたえてじりじり近づくリコに
思わず黒子も後ずさる。