Novel とある魔術の禁書目録 U

□愛でないのなら
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「えーと?『愛に恐れはない、完全な愛は恐れを締め出します』?
じゃあ、何かしらの恐れを抱いてるイコール『愛』じゃないのかな?ってミサカはミサカは偶然見かけたポスターの言葉に首を傾げてみる」
「さァな。
俺がンなご高説にいちいち反応して考えるよォなヤツに見えンのかァ?」
「う〜ん、確かに見えないかも、ってミサカはミサカはアナタの言葉に素直に納得してみたり」

そもそも、愛だの道徳だの哲学だの言えるような道など、この能力が目覚めた瞬間から歩めるはずもなく。

「んー…でもこれはこれでいいかもってミサカはミサカは頷いてみる!」
「あァ?
勝手に自己完結した挙げ句一人言呟いてンじゃねェぞ」
「あ、もしかして聞きたい?ってミサカはミサ…」
「興味ねェ」
「途中で遮らないでー!ってミサカはミサカは自己のアイデンティティを守るためにも訴えてみたり!」
「ハイハイ」
「んもぅ〜…あのね?」
「?」
「もし…何かしらの恐れがあると『愛』じゃないっていうなら、じゃあ恐れがあるなら何て言うのかな?って思ったの。
それで、それが『恋』だったらいいなぁって思ったんだよ、ってミサカはミサカはアナタに伝えてみる」
「……」
「…ねぇねぇ、誰に『恋』してるか聞きたい?ってミサカはミサカはアナタに問いかけてみたり!」
「…知るか、マセガキ」
「知ってるくせに〜ってミサカはミサカはそっぽ向いちゃったアナタに背中から抱きついてみる♪」

―――『誰に恋をしてるか知ってるくせに』、なんて。
とっくの昔に、お互い様だ。






後書き
以前ついったに投下した落書きで申し訳ない…。(汗)
でも、最近通行止めを更新できてなかったので。

私自身は無宗教なんですが、通ってる学校がキ○スト教系で、そういう系の言葉がポスターで貼ってあり、偶然目に入り、そこから考えたものです。


ではでは、気に入って頂ける事を祈りつつ…。






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