短編

□過去拍手log
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※大学パラレル
銀華、新八は女の子設定。ラビ×銀華だけどラビの出番なし。
新八と奥村兄弟は後輩。
お酒で銀華がキャラ崩壊気味

銀華と新八と奥村兄弟


あのよ、アイツが女好きでいつも女を見て鼻の下伸ばすのはもう毎度の事だ。本当、発情期の兎かよと思うけどアイツはあたしに好きって言うんだぜ。外見も中身も可愛いらしい女の子じゃなくって中身が男勝りなあたしをだ。
アイツはヘタレで変態で女好きだけどよぉ…。


「それでも好きなんだよバカヤロー!!!!」

「銀さん、叫ばないで下さい。近所迷惑です」

「新八ィィィ!お前冷たいっ!!先輩がこんなに辛い気持ちで一杯なのによぉ。慰める言葉ぐらいかけろよ」

「だからと言っていきなり、部屋に上がりこんで何時間もアンタの愚痴に付き合うコッチの身にもなれっ!」


ひどい!薄情者!と叫び、隣で若干顔が引きつきながらもつまみの枝豆を食べる燐に向かって新八が冷たい!と嘆いた。


「坂田先輩、今日は一段と酷くなってねぇ?」

「…ラビさんに浮気疑惑が浮上してそれで銀さんが暴れたみたいで」

「ボッコボコにしてか?」

「違う、半殺しだって。一応、雪君が様子見に行ったけどね」

「あーあ、ご愁傷さま」


燐は苦笑して半分だけ残っている缶ビールを飲みほした。


「燐くーん、新八ィ…ビールちょうだい」

「銀さん、飲み過ぎですよ」

「うるせー!今日は忘れたいぐらい酔いたいんだよ!!」


嘆きから怒りが沸き上がったのか、銀華はあのバカ兎め!と呟き、五杯目になる缶ビールを飲みきると空になった缶をぐしゃっと潰した。


「…ありゃあ、絶対二日酔いだな」

「もう!」


本当、コッチの身にもなってよねとため息混じりに呟くとただいまとドアの開く音と同時だった。


「うわぁ、予想通り酷い有り様だ」

「雪君、どうだった?」

「大丈夫、しばらくしたらラビさんが迎えにくるよ」

「…修羅場にならなきゃいいけどなぁ」

「それはそれで面白そうだよな」

「「燐君(兄さん)!」」


二人の真剣な眼差しで燐を睨むと冗談に決まってんだろと燐はふてくれながら呟いた。
酔いが回ったのか目の据わった銀華は呂律口調でバカ、ヘタレ兎と呟くばかりだった。


ラビが銀華を迎えに来て燐の言葉通りの修羅場になるまであと30分後。



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