短編

□ありふれたお買い物
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※現代パロで銀時とエルリック兄弟が同居している。


エドは何度目かのため息をつき、ちらっと買い物カゴを持って夕飯の食材を選ぶ銀時へ視線を向けてもう一度、ため息をついて早く決めてくんねーかなと小さく呟いた。
そもそも何故、エドが銀時と一緒にスーパーへいるかというと帰宅途中に買い出しに出掛ける銀時に遭遇し、買い物に付き合えよと強制的に連れて来られたからだ。


「よーし、今日は鍋にしようぜ。旨いし」

「また鍋かよ。最近、鍋ばっかで飽きたから別のにしようぜ」

「バカヤロー!冬は鍋が一番なんだよ」


そう言って銀時はさっさと鍋の具材をカゴヘ入れてしまった。
色々と文句を言いたいエドだったが毎度ながら銀時はこんな調子なので諦め、ため息をついた。


「なあ、お菓子でも買おうか」


そう言って銀時はお菓子売り場に視線を向けた。


「へー珍しいな。金とか大丈夫なのかよ?」

「たまにはな。けど安いやつにしろよ」


へいへいと軽々しく返事をしてお菓子売り場へと行った。いつもお金の都合で買えないので久しぶりに感じた。


「(せっかくだからアルの分も選んでやるか)」


そう思いながらポテトチップスの袋を持ってチョコやクッキーなどの甘いお菓子があるところへ向うとそこには真剣な目付きでお菓子を選んでいる銀時の姿があった。


「…オイ、何やっててるんだよ」

「見て分かんねーのか。お菓子選びに決まってんだろ」

「んな事、分かるって!てか俺が聞きたいのは何でお菓子を真剣に見つめてんだよって事だよ」

「そりゃあ、板チョコとポッキーのどっちにしようかって悩んでるに決まってるだろ」

「別にどっちでもいいじゃねーの。下らねぇーな」

「バカヤロー!俺は医者が血糖値が高いからって糖分なんて週一にしか喰えねーんだぞ!!」

「アンタが悪いんだろ!てかだいたい、アンタは医者の言うことあんまり守ってねーだろ!!」


ぎゃんぎゃんと口喧嘩する二人にスーパーの従業員が止めるまで続き、最終的に銀時は板チョコをポッキーはアル用にと買ったのは言うまでもなかった。




ありふれたお買い物
(それはある日の夕暮れのお話)



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