乙女と武将の小話

□拍手:手持ちシリーズ
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 ※最北端の宿にて、二人が会話してる中でのモンスターボール内部。

『えー、こちらモンスターボールの中からコアが実況します。只今藤丸殿がご主人様を口説いてます、ご主人様もまんざらではありません。これをどう思いますか、解説のトゥーさん』

『ダブル野獣だと思いまーす』

『確かにどちらも草食動物ではありません! ご主人様は見た目こそ大和撫子っぽいですが、その中身は下手な三流悪党よりもずっと性質が悪いえげつねぇ女でございます。しかし藤丸殿も負けてはおりません、エロボイスと包帯眼帯を駆使し、ぎらぎらした様子で口説く姿はご主人様にも張り合えるほど! これは凄い、傍から見てれば男と女の逢引である筈のに、薄ら寒さを感じさせるこの肉食獣同士のぶつかり合いは何なのでしょうか!! いや、これを肉食獣とたとえてもいいのだろうか!!』

『う・る・せええええええっ!! てめぇ等、黙れよウゼェッ!! 耳に響くだろうがぁ!!』

『リベンジ殿、怒らないでいただきたい! 我等は場を盛り上げる為に頑張っているのであ〜る!! なぁ、トゥーさんや!』

『とぅーとぅー』

『ちょ、知らん振りすんな。このままだと私だけ悪技の餌食になる』

『安心しろ、どっちも平等に地面に埋まるほど殴り潰す!!』

『やるならコアさんだけにしてください、どうぞ』

『やるならトゥーさんだけにしてください、どうぞ』

『やるならどっちも徹底的にやるから安心しろ、どうぞ!』

『……リベンジ、何気にネタにのってません?』

『何だかんだ言ってノリは良い男だからな』

『おいこら聞こえてるぞ、ブリザードにクロノ。見てる暇があんなら手伝え!!』

『えぇ!? でも私にお二人の暴走を止めれるかどうか……』

『トゥーの飛行技に負けるから却下。悪タイプのお前が一番適してるんだ、頑張れ』

『頑張れじゃねーよ、この手柄横取りとかげがぁ!!』

『そういうわけなのでオールツッコミ役、がんばんなさいませ。君のツッコミは素晴らしいものがあるから誇ってもいいのだよ、リベンジ殿!』

『クソ星、そのちかちか光ってるの切り刻んでヤミラミの餌にしてやろうか?』

『その切り返しが素晴らしいんですよ。だからやらないでくださいお願いします』

『……相変わらず懲りない奴』

『そこがコアさんの良いところじゃないですか』

『まぁな、もう見慣れてしまった。トゥーはさりげなく逃げた気でいるが、確実に殴られるの忘れてるな』

『さすがはお姉様に続くマイペースさんですね』

『何度繰り返せば分かるんだろうな、こいつ等。どう思う、ペルソナ』

『……無駄な質問をするな、クロノ。考えるだけ時間が勿体無い』

『さすが最悪マイペースの相棒。割り切るのも早い』

『あ、当たってはいますけどそれは言いすぎなのでは……?』

『あぁ、そうだ。コア、お前等が騒いでる間に終わったようだぞ』

『えぇーーーーーーーー!? マジっすか、ペルソナ殿!! ガッデムッ!!』

『普通に騒がず見てればよかったんだよ、馬鹿星! 学習能力が無ぇのか、お前!!』

『ワターシ、イッシュゴワカリマセーン』

『OK、ぶっ潰す!』

『余計なことを言うからそうなるんですよー……』

『十中八九聞こえてないから言っても無駄だと思うぞ、ブリザード』

『モンスターボールが防音完備でよかった。これが聞こえてたら、彼女もさすがに怒ってただろうな』

『ですねー』

『トゥー、お前はリベンジの逆鱗に触れてるの忘れるなよ』

 主人公一人目の手持ちは大体こんな感じ。
 常に騒ぎまくるスターミー、それに乗っかりながらも都合が悪くなると逃げるネイティオ、どちらも逃さずぶっ叩くツッコミのキリキザン、その光景を呆れながら冷静に見守るジュカイン、穏やかな物腰を絶やさぬまま軽くツッコミを入れるユキメノコ、そして常に外の様子と内の様子を注意するゴウカザル。
 実は何気に何時も煩かったりします。重要な場面では空気読むけど、そうでない場合はスターミーが動きまくる。

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