鶺鴒学園

□うずちほ編@
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うずちほ鶺鴒学園@ 「出会い」 


みなさん初めまして。わたしの名前は日高千穂といいます。
わたしは小さいころから、現代医学では治らない難病を抱えていました。
わたしを愛してくれた両親も事故で亡くなってしまい、わたしの莫大な治療費をどうするかわたしの親類たちが話しているとき、この鶺鴒学園の話が舞い込んできたのです。
鶺鴒学園は、この新東帝都の新興企業、MBI直轄の学校です。鶺鴒学園に入学した生徒はみな、MBIの技術――もちろん医療も含みます――を享受できるのです。
入学するためには戸籍謄本などの書類を提出して厳正な審査を受けた後、試験を受けなければなりません。
わたしも駄目元で申請書類を提出したら、なんと合格していたのです。なんてありがたいのでしょうか。
これでMBIの治療を受け、わたしの病気を治すことができます。
どんな学園生活が待っているんでしょうか。とても楽しみです。
・・・・とそこでわたしはあることを思い出して首をかしげました。
それはこの学園の入学条件として最初に書かれていた条項です。一体どういう意味なんでしょうか・・・正直わからない単語が多くて、わたしはその内容を、いまだに理解していないのです。
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