short stories

□012:痕跡
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昨日の最中の後のこと。




「ん」

「唯厨?」



ちゅううっ



「唯厨!?痕はだめだっ」


「ん」


「あ、唯厨…」



蓮二が私のキスに感じてるのが嬉しい。



「だめだ…と、言っているだろう。」


「だって…いつも蓮二ばっかり私に痕付けて…ずるい。体育のときとか隠すの必死なんだからね…」



そう言って私はまた別の個所に私の痕を付けた。


そうしてしばらく蓮二の首にキスをして悦んでいた私は、流石に行為の後で疲れていたのか、


蓮二の胸の温かさにまどろみ、そのまま眠ってしまった。



「…まったく、仕方ないな…」



蓮二がそう言いながら私の頭をなでていたことなど、つゆも知らずに…




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