もう一度最初から

□初めまして
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『ごめんね…ビックリしたよね?』


雅は落ち着いたが申し訳なさそうにしている。
菜々美は雅が落ち着くまで抱きしめてくれてたんだ。


“ワン…”


「いいよ雅は翔くんのファンだし…」


まぁ…違う理由なんだけどそうした方がいいよね…


菜々美は落ち着いた雅を見て安心して笑顔になって雅の頭を撫でた。その笑顔を見て雅も笑顔になった。


そんな微笑ましい空気を壊すように…


「その嵐の復帰ライブのチケットがあるんだが…いるか?」


『「ギャー!(ワン!)」』



雅や菜々美やサクラはまったく予想していなかった声が聞こえてビックリしている。


「うむ?そんなにビックリするか?」


「しますよ!けどチケットください!」


雅とサクラも同じなのかコクッとうなずいた。
すると店長はニヤリと笑った。





「あぁ…だがその変わりに…」








「あーぁ…明日から休み無しか……」

菜々美は肩をガックリしている。



『まぁ…今日はその復帰ライブに行けたんだし!』



そう…雅と菜々美は復帰ライブの会場に来ていた。


雅は菜々美をなだめている。


「ウフフ…そうだね……今日は楽しまなきゃね!グッズ買いに行ってくれるね!」

菜々美はもうダッシュしてグッズ売り場に行ってしまった。



菜々美行っちゃった……まぁ俺もやることあるしいっか。さてと嵐の顔も覚えたし…探しますか!


そうなぜ嵐のライブに来たのかというと……俺のことを知っていると思って来たんだけど…………


嵐って凄いね…ファンが多すぎて近くに行けない…
だから誰にも見つからずに嵐のメンバーに近く作戦にしました!
ちなみにサクラもカバンの中にいるんだ。


さぁ張り切って探しましょう!レッツゴー♪







張り切っていろいろと探してみたけど……



『広すぎる』


“ワン…”


サクラはカバンの中に入っていて苦しいそうだ…。


『サクラごめんね…誰もいないところに行ったら出してあげるからね…』


“ワン…”

サクラは小言で吠えた。




『ハァー…疲れた。』


雅は歩き疲れたのかベンチがあるところを見つけて座った。
雅は人がいないと確認してサクラを出した。


『サクラ大丈夫?』


“ワン……!”


と大丈夫だよと吠えた。
が…サクラは何かに気づいたのか匂いを嗅いで行ってしまう。


『サクラ!待って…』


雅はサクラを追いかけた。

おかしい?サクラが勝手にどっかに行くなんて……


サクラが角をまがって行ったので雅もまがったが……

“ワン!”


『ビックリした…どうした迷子か?』



サクラを抱いた櫻井翔が居た。


雅はその姿を見てくぎ付けになった。
雑誌やポスターよりとっても顔が綺麗でかっこいいのだがしかし少し痩せていた。ズキッと心が痛んだ。


何で?…心が痛いんだろう?


雅がボーと見ているとふと櫻井翔と目が合った。


「君の犬かい?」


雅はビックリしてあわてて答えた。


『はっはいごめんなさい…サクラダメでしょう!』


サクラに言ったがまったく俺の方に来てくれない…こんなの初めてだった。


「そっかサクラって言うんだ…よろしくね。」


“ワン”


サクラは櫻井翔の顔を舐めている。

「くすぐったいよ」


うん…とってもいい雰囲気だ♪
この雰囲気では聞けないよね…





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