もう一度最初から

□もう笑うしかない
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あれ?…俺何か変なこと言った。


『知り合いの人に似てたもので』


あれ…大ちゃんにも言われたような?


『いえ!じゃ行きましょうか?』


「えぇ行きましょうか」



俺達は控え室を出てサクラを捜しているが……沈黙がつらい……ニノと何を喋ったらいいんだろう?


『あの〜?…「雅さん俺のことも好きによんで下さい!」


なっなぜ俺が二宮さんをどう言おうと思ってたら
ビックリして敬語になってしまったけど何でーーー


雅が驚いた顔をしていると


「顔に書いてありましたよ♪」


『えっ…うそ!どこどこ?どこに書いてあるの?』



雅は顔を触っていて、そんな雅を面倒くさそうな顔する和也だが少し笑っている。


「雅さん…真に受けないで下さいよ…冗談ですよ♪」

なんだー良かった…ビックリしたよ♪


『もぉ〜…ニノ冗談に聞こえないよ!えっ!』


わっ私…何でタメ語で言ったんだ!
しかもついに私と言ってしまった……まぁそんなことはどうでもいいんだ!



わーー!ニノと喋ったら懐かしいって言うのかなぁ?なんだか不思議と安心するんだよねぇ…


「ん?どうしました?」



あれ?何だこいつ…みたいな顔されなかった!


『いっいや…すいません。自分がタメ語で喋ってしまってビックリしたんで…』

「ぷっ!自分のことは自分がわかるでしょ?」


『いや〜…まぁそうなんですけど……』

私はまだ納得いかないけどなぁ…


ニノはまだ考えている雅を見て頭を撫でた。
その表情は悲しいような、嬉しような顔をしている。

「本当…あの人にそっくり……」


雅は頭を撫でられると思わなかったで目を丸くして固まった。

けど…いやじゃない…もっと撫でて欲しいと思ってしまうくらいだ。




「おっ!ニノとサクラちゃんの飼い主の人でいいんだよね?」


「あれ?翔くん」


そこにいたのはサクラを抱いている櫻井翔の姿が見えたのだが、雅はサクラしか目に入っていないようで…

『サクラ〜!!』


雅はサクラに抱きつく勢いで近づいたが…





サクラは1歩も動こうとしないのだ。
それを見た雅はショックなのか地面に手と膝をついた。

『サクラ〜!頼む1歩くらい動いてくれ〜…』


“ワン”


ひどい…首を振らなくてもいいじゃん……


「嫌われてしまいましたね♪」

ニノがいつのまにか後ろにいた。

雅は立ち上がり、ニノの方を向いた。


『ひどい!!ニノがいじめるよ…むぅ〜』


「そんな膨れっ面をしても可愛くないですよ♪」


二宮は雅の膨れた頬っぺたを突いた。


むぅ〜…ニノめぇ〜!


『うぉ!ビックリしたよサクラ!』


サクラはいつのまにか雅の足元に来ていて雅の靴を噛んで引っ張った。


「良かったね」


あれ?えっと確か櫻井翔さんだったよね…?



「ありがとうございます!」
雅は櫻井の近くに行き頭を下げた。
だが、櫻井は珍しい光景でも見ているように少しビックリしている。


「あっ…あの?」


俺何か言った?
櫻井さんに変な子って思われた!
うっ…何だろう櫻井さんだけには、嫌われたくないって思ってしまうのは…
こんなの私じゃないよ!


「えっ!あっ、ごめんねちょっと珍しいからビックリして、それにしてもニノがこんなに甘えるなんてね…」





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