long story.

□*3
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black+led.


 行方のまだ解らぬ幼馴染みの安否を気にならぬ筈はないだろう泉姫が、笑えている。

我慢強くあるならば不安を煽る必要はない。

白く新雪の積もる道をシュンは、泉姫と共にゆっくりと歩いた。

チラチラと降りだした雪の中で握るでもなく互いに手を触れ合わせ歩く。

街門を出て自宅への道を行くと見えて来る年月を経た家。


「………誰か…、」


泉姫の言葉に顔を上げればシュンの家に寄りかかる様に立つ人影が目に入る。


「………てめェ、誰だ…」


そっと泉姫より前に出でてしっかりと人影を見つめるとソレはゆったりと身を起こし二人へと向き合った。


「“リウ・シュン”、だろう?」
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