long story.

□last Emperor.
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suimei.O


 ジンホアの孤児院から帝都ジンウォンに来たのはもうかなり昔の話で殆ど記憶にない。

だけど小さい俺の手を引いたホンロンのちょっと低い体温だとか見下ろす金色の目が優しくてはしゃいだのを覚えてる。

“家族”
ホンロンが、そう言った時、よくは解らなくて首を傾げたけど。

あれから10年。

甘えて甘やかされて時には喧嘩して本気で怒られて叩かれたりもして。

それでも俺の帰る場所はいつだってホンロンの居る家で。

それは自然で。

それが家族なんだって。うまくは言えないけどホンロンは、俺の自慢の親父だった。

親父、だ。




「吹鳴、…吹鳴っ!!」


部屋のドアを叩く音が聞こえる……ん…?

今……何時…?
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