long story.
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ryuuri.N
出身国の日陽共和国から同盟国であるイーバイワン帝国に来て半年。
留学とか形式上で実際は“人質”で日陽に帰れるかどうか解らないってのが事実だったりする。
それならイーバイワン国民として生を謳歌してやる!そう考えた。
どうせ帰ったって喜んでくれる様な家族も友人も何もない。
俺の所属する“守護神”だって代わりは居る訳で。
「……ホンロンさん…何、ニヤニヤしてんですか」
イーバイワン帝国軍事舎にてこの軍のトップで俺の現上司にあたるホンロン=奥寺が、隣で何やらニヤニヤしている。
「………聞きたいのか?」
声を一段と低く言われてもそのニヤケ顔じゃあ、な…。