long story.

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black+led.


 「それなら…守ってよ。私は、ディーと行く。だからシュンは、私と一緒に居て」


シュンにそう告げた泉姫は、彼の返事をただ待った。

そのシュンは、呆気に取られた様な目で泉姫を見詰め、すぐに目を反らした。

微かに唇を尖らせる様にシュンは、ぽつりと呟く。


「お前は…狡い」




「シュン…!!姫…!」


不意に風に乗って聞こえた声にシュンが、首を動かすとディーもまたそちらへと視線をやる。

釣られて泉姫もそちらへと見遣れば見知った少年の姿。

焦る様な足取りを深い雪に邪魔されながらも少年は、着実にこちらへ向かっている。


「帝国、軍…、が…!!」


到着するのが待ちきれないとでもいうかの様に少年は叫ぶ。
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