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□甘い恋物語
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今日はオレの誕生日。
まぁ、どうでもいいんだけどね。
いつものように仕事に行って、いつものように家に帰ってきた。まさにいつも通りだった。家に入る前までは・・・。
家に入ったら、そこにはエプロン姿の静ちゃんがいた。
ーーーかわいいっ!
可愛すぎるよね、写真とっていいかな? いいよね!!
そう思い、ケータイを構えていると、静ちゃんに見つかった。
「何盗撮してやがんだ。」
「チッ、見つかったか」
「今何気に恐ろしいこと言ったよな?」
「いやいや、静ちゃんへの愛を・・・」
「もういいから黙りやがれっ!///」
「ハハッ、照れちゃって。かーわいー♪」
「だーまーれー!// /」
こんな会話をしながら静ちゃんの手元を見ると、ケーキを作っていた。
「それ、もしかして・・・オレの?」
「だったらなんなんだってんだよ!///」
「そうなんだ、オレにくれるんだね、ありがとう(ニコッ)」
微妙に噛み合ってない会話を交わしたあと、生クリームを指ですくい、舐めてみる。
「・・・甘っ!!」
「俺にもくれ。」
「自分で取りなよ。」
「・・・・・・。」
静ちゃんが無言になったので、どうしたのだろうと考えていると、いきなり腕を掴まれて、生クリームをつ
「?何してるの、静ちゃん?」
「・・・・・・」
問いかけても無言。
ーーー?何してるんだろ、静ちゃん。
すると、次の瞬間信じられないことが起こった。
ーーーなんで静ちゃんがオレの指をなめてんの?
「ッ、しず ンッ ちゃ、ん?」
「・・・よし、うまいな。てか、もうあっちいこうぜ?」
静ちゃんはベッドルームを指差して、そう言った。
「えっ、ちょ、待ってよ。」
「テメェに拒否権はねぇ!」
「まってまって、おかしくない?」
「何がだ?」
「今日オレの誕生日だよね?なのに何でオレが言うこと聞かされてるの?」
「何でって、シテぇからだよ。」
「安心しろ、ベッドでは言うこと聞いてやるからよ。」
そう言ってオレを引きずるようにベッドルームにつれていった。
〜ベッドルームにて〜
「ッ ハァ し、しずちゃ ん、ンァ!」
いつの間にか、身体中に生クリームを塗られており、それを味わうようにしずちゃんは丁寧に舐め取っていく。
「ヒッ ひゃあ、ら めぇ、っ! どこなめてんのさ!」
「何処ってチク・・・」
「わーー!いいよ、もういいから。」
「そうか、じゃあいいんだな?」
「えっ?・・・ひゃっ、あ う ンンっ///」
いきなり、キスされた。
しかも、苦しい。でも気持ちがよくて、思わず間抜けな声が出てしまう。
「ハハッ、すごく甘いな。ごちそうさま。」
「ッ!///えっと、お粗末様でした?」
「どうだった?誕生日プレゼント。」
「うっ、嬉しかったよ///ありがとう。」
そう言うと、しずちゃんは優しく微笑んだ。
「こっちこそありがとな。」
「何が?」
「だぁーかぁーらぁ」
しずちゃんは、少し照れつつもはっきり言ってくれた。








オレに甘い恋をありがとう。

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