シリーズ

□毛利家の場合
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「……」
『………殿』


帰ってきたなり「疲れた」と一言漏らして防具である鎧をつけたまま、調度立っていた私にデローンと体重をかけるように抱きついてきたのはさっき言っていた私の夫、毛利元就。


なんともオイシイシチュエーションです。
なんせ普段のこの人を知っている人からしたら最大限のデレです。デレ!!
まぁ私にしたら日常ですけどね!羨ましいかぁこのヤロー!!

きっと表の彼を知っている人が見たら驚いて気絶するかもしれない。
おもに四国の眼帯の人とか四国の人とか眼帯の人とか…。

にしても抱きつかれるのはいつでもウェルカム!!ついでにセクハラしてもいいですか?な心構えの私だけども鎧つけたままの成人男性一人をいつまでも支えるのはさすがに無理があるんですが…さっき殿って言ったのに返事もしてくれない。


『…殿』
「……名無、名前で」

ちょっ!奥さん!!何この子可愛いんですけどおぉォォ!!
これアレだよ。俗に言う「名前で呼ばないと返事しないからね☆」ってやつですよ。しかも耳元で!!
やべぇ、リアルににやけが止まらない。
折角、普通の人で話進めようとしてたのに。
もう自重しません。え?最初から出来てなかったって?
そんなことどうでもいいんです。
取敢えずうちの旦那の萌えは素晴らしいのですから←

『元就、重いから鎧外して下さい』
「……それもそうだな」

そう答えて私から離れると、再度言いますが普段では考えられない面倒くさそうに私の部屋の近くにある自室に入って行った。



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