シリーズ

□毛利家の場合
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数分すると殿…もとい元就は、それはもう素晴らしいオクラ色の着流しを着て戻ってきました。

いつ見ても緑大好きなんだね。

『今日もお疲れさまでした』

「ああ、あ奴は実に面倒なやつだ。おかげでいつもより怪我人が増えてしまった」

日の光がぽかぽかと差し込む部屋でおまんじゅうを食べながらお茶飲む。


『では今回は元就が皆を労ってはどうですか?』

いつも私が家臣の人達、労ってるんですよ。
怪我した人の所に行ったり、声かけたり…本当は一番、皆のこと心配してるの、元就なのにね。

この前なんか赤ちゃんが生まれた人のところに私の名前で祝いの手紙書いたくらいですから。

だからなんとなくその言葉を言うと元就は何だか真面目な顔をこちらに向けた。
おお、イケメソ!←

「我の弱みを晒してしまえば、それはいつか国を…民草を危険にしてしまう。我はこの地が平和であれば他人にどのように思われても構わない…」

…なんかほのぼのな雰囲気が一気にシリアスになってしまった。

そんなに気にしなくていいのに…。
と思うのはやっぱり私が`元現代っ子´だからか。

そんな元就を見ていると彼は困ったように笑い私のすぐ真横に座って私の頭を撫でた。



「名無そのような顔をするな。真の我を理解するのは我と名無だけでよい」

『っ!…は、はい!!(素?!素なのか?嬉しいけども!!)』

赤くなりかけている顔を隠したいのと爆弾発言で自重出来なかったのでとりあえず元就の胸に飛び込んでおきました。




今日も安芸は平和です

((でも意外と家臣のみんなは元就の性格に気付いてたりします))
((教えてもいいけど、それは内緒です))


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