黒子のバスケ

□プロローグ
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_______帝光中学校3年卒業式






































「亮」









聞き覚えのある声に呼ばれた亮という少女は、綺麗な銀髪を揺らしながら、後ろを振り向いた
























「…せい…じゅ……ろ」










「亮って…誠凛高校だよな?」






「うん…」






そのぎこちない反応に、少年は困ったような表情を見せる






































「…」








「…」






「…俺は、亮を愛してる」





「……」










それだけ会話を交わすと、沈黙が訪れる










「…そうだ」








「…?」











「後ろを向け」












「…」















































「どうだ?」















「コレ・・・」





「ああ。   のネックレス」















「…なんで…」





そのままボロボロと涙を流し始めた亮

























「…泣くなよ」






































「…っ私に…征十郎を好きになる資格なんて…ない」











































「何故?」








「…っ」















その場に崩れ落ちる亮を、とても悲しそうな眼で見る少年












































































































「じゃあな…








ずっと愛してる

次に会うときは…もう、待たない」

























その言葉に亮は眼を見開いた






















「あっ、ああぁぁあ…」







































少年は、静かにその場を去る






































しかし、これであの少年に獲られる事もないだろう




次に会うときまで、彼女は自分とアイツに縛られつづけるのだ


























































「…ネックレスは、首輪という意味も持っているらしい」























































首輪は、今

















































































































「誰にも渡さない、絶対に



黒子にも


アイツにも」

































































少女の首に、確かに巻きついた
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