short
□ちょうどいい温度♪
1ページ/2ページ
ガチャ
「ごんべー♪邪魔すんぜー!!」
「邪魔する」
私はリビングのソファーでテレビを見ながらくつろいでいると、
ドカドカとふたりの男が私の家に入り込んできた。
『邪魔するなら帰って』
折角ひとりで静かな時間を過ごしてたのに・・・。
「いつものことだからいーだろ??」
「いつものことだがすまないな」
『はぁ・・・』
こいつらは私のお隣さんの晴矢と風介。
201号室の晴矢、202号室の私、203号室の風介。
私達はずっと同じマンションで育ってきた幼馴染。
「んなことより新しいゲーム買ったからやろーぜっ!!」
晴矢は私の目の前にゲームのソフトを見せてきた。
『またゲーム!?・・・しかもバトルするやつじゃん』
「んだよー・・・楽しいだろーが!!」
そういって晴矢は私のプレステ3に勝手に
セットしだした。
晴矢はゲームが大好きだ。いつも私の家に来て無理やり相手をさせられる。
『私じゃなくて風介とやればいーじゃん。
なんでいつも私なの??』
「風介はダメだ。あいつアイス食うからって
相手してくんねーもん」
風介をみると、私の隣に座り、黙ってアイスを
頬張っていた。
てかそのアイス、私の・・・;;
「なんだ、食いたいのか?」
風介は私の視線に気づきそういった。
なに、さも自分のアイスのかのようにいってんだ、こいつは;;
『い、いいよ;;風介食べな?』
そういうと風介は再び食べることに専念した。
「おっしゃ、ごんべやんぞー^^」
晴矢はプレステ3のリモコンを私によこし
風介とは反対の隣に腰をおろした。
「オレとごんべは同じチームで敵はこいつらな?」
今日は同じチームなんだ。
数分後
『あぁーー!!死んだぁ・・・』
「ごんべ!!あとはオレがやってやるから
見とけっ」
私はリモコンをテーブルに置き、晴矢VS敵(1対2)
の対戦を見ていた。
てか・・・
晴矢あつっ!!ゲーム熱心にやりすぎてなんか汗掻いてるし・・・;;
「おりゃっ!!くらえっ!!」
しかもなんか燃えてるよ!?
晴矢なんでそんなに熱くなれるの??
たかがゲームに・・・;;
_