保存用-狭霧

□実験
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「グリーン!!暇だから相手しなさい!!」
どこの女王だと突っ込む気も失せ、書類に神経を集中させる。
「無視すんじゃないわよ」
このまま無視を決め込んでいたらどうなるのか。
一度実験をしてみたかったから実行してみよう。

「・・・ちょっと、グリーン?」
声音が心配を含んだものに変わる。

「・・・仕事が忙しいのは知ってたわよ」

そうだ。だから申し訳ないが今はここから出てくれないだろうか。

「でも連絡の一つくらいくれたって良かったじゃない・・・・・・放っておかれるなら一人の方がマシよ」

そこまで言われて黙っていられる程冷徹でもないのを思い知らされたところで実験終了。
椅子から立ち上がり、細い肩を抱き締めた。
「これで満足だろ・・・ったく」
「・・・へへッ。グリーン弱いんだぁ」
「・・・五月蝿い女だ」

ブルーが言う通りだ。全くいつからこうまで弱くなったのか。

「あんたがあたしに惚れてからよ」

「・・・」
まさか心を読まれでもしたのだろうかと疑う。
有り得ないとは思いつつもこの女なら十分に有り得そうで色々怖い。
「なんてね。言ってみたかっただけだから安心して」
舌を出して笑う彼女。

してやられるだけでは性に合わないので。

後で殴られるだろうなと物騒なことを考えつつもう一つ実験を仕掛けてやった。



実験 
今回は俺の勝ちだな
なななななッ、何すんのよ!!!










うわぁバカップル(笑)
まさかの一発目がこれって・・・
最後の実験は皆様のご想像におまかせします(笑)
狭霧

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