保存用-狭霧
□U
1ページ/1ページ
懐かしい夢を見た。
幼い頃、隣の国の幼馴染達と遊んでいた時の夢。
そう言えばしばらく会っていないかもしれない、あの熱血バトル馬鹿に。
アイツは元気だろうか?
今もきっと召使達相手にバトルでもしているんだろうか。
アイツといるとろくなことがなかったな・・・
花瓶割って叱られたり部屋を抜け出して叱られたりつまみ食いして叱られたり・・・
待て、叱られた記憶しかないぞ!?
い、いや、そんな悪い奴じゃなかった、傷付いた野生ポケモンを見ると放っておけなくて持って帰って叱られ・・・
「・・・ッ・・・」
「・・・どんな夢見てんのよ・・・」
かなり苦しそうだ。
汗までかき始めた。起きるまで放っておいて良いんだろうかこれは。
「ちょ・・・ちょっと・・・大丈夫・・・?」
本格的に危ない気がする。これは起こさないと危険だ、この男。
「文句は受け付けないわよ!!」
カイリキーをボールから出し、いらなくなったフライパンを手渡す。
「思いっきりフライパンを殴って!!」
凄まじい轟音が響いたのは言うまでも無い。
「まぁあたしが直接あんたのご主人殴っても良かったんだけどね」
そう言うと、カイリキーは青くなった。
To be continued...